会社をやめたら、カレーだけ見ればよくなった。

名前
松本 誠二
会社名
スパイスカレー ガンダーラ
キャッチコピー
米子で巡り巡って、カレー店主。
一言
約25年間続けた交通会社を手放し、50歳前後でカレー店主へ。食のコラム、出版、ラジオでの発信も続けています。

米子で巡り巡って、カレー店主。

米子で「スパイスカレー ガンダーラ」を営んでいる、松本誠二です。

カレーひと筋で何十年という店主ではありません。
23歳ごろから約25年間、運転代行や貸切バスの会社を経営し、50歳前後で会社をやめました。
それから東京で出会った一皿をきっかけに、巡り巡ってカレー店主になりました。

食のコラムを書き、本を出し、ラジオではヘビーメタルを流してきた私が、今いちばん力を注いでいるのがカレーです。

野菜が並ぶテーブルで笑顔を見せる松本誠二さん

「ここに店があるの?」その先で、納得した一皿を用意しています

ガンダーラは、初めて来る人なら「本当にここで合っているのか」と思うような場所にあります。

店があるのは、自宅と以前経営していた会社のすぐそばです。
会社の駐車場を使えるので店を始めるには都合がよかったのですが、通りがかりに見つけてもらえる立地ではありません。
地元の人ほど「こんなところに店はないだろう」と思うようで、認知されるまでに一年半ほどかかりました。

それでも、最近は昼に足を運んでくださる方が少しずつ増えています。
わざわざ探して来てくださることが、本当にありがたいです。

長年の修業より、自分で食べて納得できたこと

私は、昔からカレーばかり研究してきたわけではありません。
自分でも「普通のおじさんだった」と話すくらいです。

きっかけは、東京でおいしいカレー店を営むオーナーとの出会いでした。
その人から、地方でカレーを作ってみないかと声をかけてもらったのです。

屋号や細かなやり方を縛るのではなく、基本のレシピを教えたら、あとは自分で考えてよいという話でした。
それなら、まず食べてみないと分からない。
東京の店へ足を運び、実際に口にしたとき、素直に「めちゃくちゃうまい」と思いました。

長く憧れていた仕事だったからではなく、自分で食べ、納得できたから始めた。
それがガンダーラの出発点です。

カレーだけでは終わらない、食との付き合い

カレー店を始める前から、食について書くことは続けていました。
地元誌で約10年間、料理や食のコラムを書き、その文章をまとめた本も出版しました。

文章を読むことも書くことも大好きです。
店で時間が空けば本を読み、取材時点では、会社をやめてカレー店を始めるまでを題材にした2冊目の本も書いていました。

ガンダーラは、突然始めたように見えるかもしれません。
けれど私の中では、長く続けてきた食への関心と、自分で商売をつくる経験が重なった場所です。

松本誠二さんの経験がガンダーラの一皿へ集まる図解 PC版
松本誠二さんの経験がガンダーラの一皿へ集まる図解 スマートフォン版

25年続けた会社をやめた日、次に選んだのはカレーでした

私は米子で生まれ、米子で育ちました。
学生時代を京都で過ごしたあと地元へ戻り、23歳ごろから運転代行や貸切バスなどの交通事業を始めました。

会社を経営した期間は約25年です。
人を雇い、労務に向き合い、簡単には投げ出せない責任を抱えながら続けてきました。

そこへ新型コロナがやってきました。
移動や会食が止まり、交通の仕事は大きな影響を受けました。
本人の言葉でいえば「もう全然、めちゃくちゃになった」という状態です。

支援を受けながら、じっと耐えて続ける選択肢もありました。
けれど私は、そこで別の捉え方をしました。

「これはやめろってことなんじゃないか」

何十年も続けた事業をやめるのは、もちろん簡単ではありません。
それでも、「今やめんかったら、また次やめるのが大変だな」と考え、会社をたたみました。

何を始めるか決まっていなくても、終わらせると決めた

会社をやめた時点で、次はカレー店だと決めていたわけではありません。
まず、長く続けてきた仕事に区切りをつけた。
そのあとで「次は何をしよう」と考え、東京のカレー店主との出会いにつながりました。

スパイスカレーがこれから山陰でも広がるかもしれないという感覚はありました。
一方で、店がうまくいかなかったとしても、おいしいカレーを自分で作れるようになるなら、それだけでもよいと思っていました。

大きく構えず、試してみる。
合わなければ、また考える。

コミュニティFMの番組を始めたときも、考え方は同じでした。
「メディアを持てるっていいじゃないですか」と思い、自分が出演すれば出演料もかからないと考えた。
そして「ダメならやめればいい」と始めた番組が、約15年続いています。

掲げているのは、本人いわく「日本で唯一のヘビーメタル専門番組」です。
ところが、番組中は音楽以外の話も多い。
そんな少し肩の力が抜けたところにも、私らしさが表れています。

一皿に集中できる今が、楽しい

店を始めて感じたのは、「会社をやらないって、こんなに楽しいんだ」ということでした。

会社を経営していたころは、人を雇い、さまざまな問題に向き合う必要がありました。
今は、目の前のカレーに集中できる。

私は笑いながら、こう言います。

「カレーは裏切らない。人は裏切るけど」

少し強い言葉ですが、約25年、人と会社を背負ってきたからこそ出てくる実感でもあります。
人と関わることをやめたわけではありません。
ラジオへ人を招き、店でお客様を迎え、次の店舗や担い手のことも考えています。

ただ今は、複雑なことを抱え込みすぎず、まず一皿をきちんと作る。
その手応えを楽しんでいます。

約25年の交通事業からガンダーラ開店までを示す転機タイムライン PC版
約25年の交通事業からガンダーラ開店までを示す転機タイムライン スマートフォン版

松本さんの人生ごと気になったら、まず営業情報をのぞいてください

ガンダーラへ来てほしいのは、カレーにものすごく詳しい人だけではありません。

  • 米子や松江の近くで、いつもと違うランチを探している方
  • ちょっと分かりにくい場所にある店を見つけるのが好きな方
  • カレーだけでなく、店主の話や生き方にも興味が湧いた方
  • これまでと違う仕事を始めた人の話を聞いてみたい方

そんな方に、気軽に訪ねてもらえたらうれしいです。

私はカレーを趣味ではなく、これから育てていく事業だと考えています。
将来は2店舗目、3店舗目や、新しい担い手への展開も視野に入れています。
若い人に限らず、やってみたい人がいれば可能性を考えていきたいと思っています。

まずは、今のガンダーラの一皿を食べてもらうところからです。

ご来店前にInstagramをご確認ください

ガンダーラの基本の店舗情報は、次のとおりです。

  • 所在地:鳥取県米子市米原9丁目11-12
  • 営業時間(昼):11:00〜14:30
  • 営業時間(夜):金・土のみ 18:00〜21:00
  • 定休日:基本年中無休

※店舗情報は2026年8月時点です。臨時休業や営業時間の変更など、最新情報はInstagramでお知らせしています。
場所が分かりにくいため、初めての方は投稿や地図を確認してからお越しください。

記事を読んで「この人、ちょっと面白そうだな」と思ってもらえたなら、それで十分です。
次は、カレーを食べながらお会いしましょう。

ガンダーラに向いている人と来店までの流れを示す図解 PC版
ガンダーラに向いている人と来店までの流れを示す図解 スマートフォン版

ご来店前に、最新の営業情報をご確認ください。
営業日や時間はInstagramでお知らせしています。

プロフィール

松本 誠二
スパイスカレー ガンダーラ店主
米子生まれ、米子育ち。
約25年間にわたり交通関係の会社を経営したのち、2024年に米子でスパイスカレー店を開いた。
食のコラム執筆、出版、コミュニティFMでのラジオ番組など、食と言葉と発信に関わる活動も続けている。

所在地:鳥取県米子市米原9丁目11-12
営業時間:11:00〜14:30/金・土のみ18:00〜21:00
定休日:基本年中無休

Instagram:https://www.instagram.com/spicecurry_gandhara/
Threads:https://www.threads.com/@spicecurry_gandhara
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